TOP > 歴史・地理 > 伝承「大間の不動」 ≪ 伝承「大間の不動」 ≫
 大間の滝口に不動明王が出現した。村人はこれを敬って字タチカラに小詞を建て、その辺の榧(かや)の木を伐って像を刻んで安置した。その後、堂宇を今の氏神の境内に移そうとして滝口の檜(ヒノキ)を伐って像を刻んだ。そのため大間部落の人々は榧や檜で敷居を作らない。榧や檜で不浄用の器具を造ることをしないのも、このためである。
 また清沢の鍵穴部落の不動明王のご神体は、ある年の洪水の朝、村人が近くの河原で流木を拾ったが、毎夜猛火が燃え上がるので、陰陽師にお占ってもらったところ、流木は大間の不動を刻んだ用材の一部であると言ったので、この木で不動を刻み祀ったものだといわれている。
(美和村誌) 

<大間の福養滝の右岸側にある不動尊>  
引用:『新版 駿河の伝説』(小山枯柴編著.羽衣出版.平成6年)