【 しいたけ 】
■奥藁科の名産「シイタケ」
山間地の豊かな森と、藁科川のきれいな水と、澄んだ空気に育てられた奥藁科の名産「原木シイタケ」。山から切り出された木材をそのまま利用して、一つひとつ丁寧に種駒(シイタケ菌)が打ちこまれ、もちろん増収剤や殺菌剤などを使用されていませんから、安心で安全。「お山のステーキ」と言われているほどの肉厚なシイタケ本来の風味が存分に楽しめます。わざわざ市街地から、買い求めにいらっしゃる方がいるほどの“山の幸”をぜひご賞味ください。
■健康とダイエットに「シイタケ」
シイタケは、日本や中国で代表的なキシメジ科のキノコで、最も身近な食用キノコで、キノコ類特有のレンチナン(β−グルカン)やエリタデニンという成分が含まれています。
レンチナンには、抗腫瘍作用があることで知られ、がんの発生・進行を抑えるリンパ細胞を活性化させる作用や、風邪などのウイルス性の病気に対して抵抗力をつける作用があると言われています。また、エリタデニンには、血圧や血中コレステロールを下げる作用により、高血圧・高脂血症・肥満を防ぐ効果があります。
またシイタケには、エルゴステロールという紫外線(太陽光)に当たるとビタミンDに変わる成分が含まれ、干し椎茸のほうがこの成分を多く含みます。 ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症を防ぐ作用があります。さらに食物繊維も豊富に含まれていて、腸のぜん動運動を高めて便通を促すほか、高血圧予防、腸内に発生する発がん物質の排泄などの効果も期待できます。
他にもシイタケには、ビタミンB1・B2が野菜類の約2倍多く含まれ、カリウム・亜鉛・鉄などのミネラル成分もバランス良く含まれており、しかも低カロリー。
シイタケは健康に、ダイエットにまさにうってつけの食材といえます。




■ シイタケ栽培の手順

1)原木
 最適な樹種はクヌギ、コナラ、ミズナラですが、シイ・カシ・クリ等も使用できます。原木の径は5〜20センチ位までのものが使えますが、10センチ前後の太さが扱いやすいでしょう。

2)伐採・玉切り
 クヌギ・ナラ類の伐採適期は、秋の紅葉が5〜8分程度になった頃です。玉切りは、伐採後40〜60日目で、木口にひびが入る頃が適期です。玉切りの長さは1メートル前後が一般的です。なお、寒冷地では、原木を凍結させないよう注意して下さい。

3)キン打ち(接種)
 菌打ちは、11月頃から5月上旬頃までの間に行います。間隔は、縦方向約20センチ、横方向約4センチの千鳥植えとします。種駒は9.2ミリ前後のキソを使用し、穴は25〜30ミリの深さは開けます。なお、玉切り後はできるだけ早く接種して下さい。

4)仮伏せ
接種後は、種駒からの発菌と初期まん延を促すために仮伏せを行います。高さ30〜40センチの横積み、または数10本をまとめた縦積みとし、周囲をワラやムシロ、シェード等で覆います。仮伏せ中は、内部の温度が25℃を超えないように注意して下さい。

5)本伏せ
 4〜5月になったら、ほだ木を林内や簡易ほだ場に移動します。林内は、間伐や枝打ちを行って通風を図り、光がチラチラ差し込むように改善します。秋までに2回ほど天地返し(ほだ木の上下・表裏を入れ替える作業)を行い、菌糸のまん延の均一化を図ります。なお、いずれの場合も雨は十分に当たるようにして下さい。

6)ほだ起こし
接種2年目の秋になり、最低気温が14℃位まで低下する(キンモクセイが香る)頃、ほだ木を発生に適した場所に移動します。ほだ起こしの時期は、良質なキノコを発生させるポイントで、早すぎると柄が長くなり、遅すぎると収量が少なくなります。きのこを発生させる場所は、南または東南面の明るく暖かい場所(林内)が適し、散水できる場所が良いでしょう。また、ほだ木を移動せず、本伏せ場所でキノコを発生させることもできます。

7)発生
ほだ起こし後は、発生を確実にするために軽く散水します。にく丸(森29号)は、秋に3回ほど発生する特性があり、降水量の少ない年には収穫が終わる頃に、1日2〜3時間の散水を数日間行って下さい。古いほだ木は、夏の終わりから秋にかけて、天地返し等で刺激を与えておくと、秋と春の発生が一段と良くなります。